こんにちは、Ryokoです。
みなさんには
人生を変えた1本の映画
というものが存在しますか?
私はあります。
もう、大きく運命の流れに逆らい、
舵取りを迫られることになった映画。
スワロウテイル
もう、何度観たか分からないほど。
そしたら夏至のタイミングで
またNetflixで見付けてもうた✨
で、観た。
やっぱり止まらない。
そうなのよ、私
移民になりたかったんだよ
もう24年も前の映画なのに、
さすがさすがの岩井俊二サマ、
今もまったく色あせない
芸術作品の極み
ですよね✨
言わずと知れた名作なので、
ストーリーは割愛(オイっ😁)
ようは上海から日本のような国
(架空の国・円都)に稼ぎに来た
上海移民(円盗)のお話です。
上海人が日本で暮らすお話。
これから書くのは、
私という日本人が上海で暮らすお話。
そう、
私、気が付いたら
上海で憧れの移民に
なってたんだよ☆
☆☆☆
私は過去、上海で暮らしていました。
なんで上海?
流れ着いたのが上海だったという感じで、
当時の私もよく分からなかった。
でも、今思えばね
24年前・・・。
18歳から付き合っていた彼と結婚して、
このままなんとなくフツーの暮らしを
していくんだろうなぁと思っていた私に
衝撃
を与えた映画だった。
そう、円盗(イェンタウン)という
移民に憧れた
日本人の私は、
日本国籍しかない私は
祖国が別にあるという
移民に無性に憧れた。
なぜなら
自分の居場所がどこにもなかったから。
日本人でありながら、
日本に居場所が存在しない。
実は物心ついた時からこの感覚があった。
うまく言えないけど、
友達といえる人たちと一緒にいても
いつも空虚感がある
きっと他に居場所があるのではないか?
でも、それを感じているのはきっと私だけ。
このまま気付かないフリをしていたら、
ラクなんじゃない?
でも、何かが、
本能にも似た何かが
ユサユサと
私の中を揺さぶるの
☆☆☆
当時、ある映画大好きお姉さんから聞いた
「ちょ💦ヤバい映画に出会ったんだよ☆」
このお姉さんとは
職場でもない学生時代の友人もいない、
そんな場所で出会った。
今思えば、唯一自分を出せる場所だったなぁ。
それから数カ月後、
近くのレンタルビデオ屋で見付けて
ま、今夜はこれでも観てみるか。
軽〜い気持ちだった。
☆☆☆
それから何度見たか分からない。
数え切れないほど観たら・・・
それから数ヶ月後には、
もう日本にはいなかった。
目覚めてしまったのよ、
居場所がないなら、
居場所を見付ければいい
☆☆☆
後はもう、
流される、舵取り。
流される、舵取りの繰り返し。
中国語を勉強して、
家と仕事見付けて・・・
数年経ったある日。
道端で売ってるコピーDVDの中に
み、見付けてもうた・・・。
中国語版なので、
日本語に中国語の字幕が入っているもの。
そう、中国語の箇所は
自分で聞き取らなきゃいけない。
・・・全部分かる
日本で見た時は
日本語、中国語、英語が飛び交う字幕を
追いかけて観ていたけど、今は
三上博史、発音下手クソだな〜
CHARA、めっちゃ上手い🌟
そんなことをひとりで突っ込んでいる時に
あ、私☆
上海で円盗(イェンタウン)
になっとる!
移民になっとる!
って気付いた。
憧れの暮らししてるじゃん!って。
☆☆☆
実は私、
かなりの変態です 笑。
”光の中の光”という
キレイ系のスピリチュアルではなく、
闇の中にある光が
大好きなんです!
CHARA演じるグリコは売春婦の役。
アジアの売春宿とかドヤ街とか、
クレイジージャーニーみたいな
世界観が大好きで☆
昔、なぜ吉祥寺のハーモニカ横丁に
無性に惹かれるのか分からなかったけど、
あれって戦後の闇市の後なんだね。
ドン底を必死に生きいていく、
そんなパワーに溢れている場所
だったんだね。
そう、ようは
キレイごとで生きるのが
死ぬほどイヤなの☆
この世界はすべて表裏一体。
表ばかりではなく、裏を見ないんだったら
なんで生まれてきたの?
☆☆☆
江口洋介演じるマフィアのリュウ・リャンキ。
あっさりと首を切れ!と命じる
残虐な顔もあれば、
子どもの頼みを聞いてつい人助けしてしまう。
人はすべて、
表裏一体である
絶対的な悪人も善人もいない。
岩井俊二監督はこのキャラが必ず登場する。
綾野剛がいいキャラですな☆
では、そんな上海生活で、
移民生活したら
居場所は見付かったのか?
そう、アジア放浪バックパッカーの時は
定住すれば見付かるかもと思った。
でも、定住した上海では、
念願の移民生活では・・・
答えは
見付からなかった
だって、居場所って
場所じゃないんだよ。
自分の中なんだよ
☆☆☆
今の職場でうまくいかない。
だから転職したのに、
また同じような環境でってやつ。
うまくいかないから離婚、
でも、また同じような結婚生活になる。
場所をぐるぐる・・・
相手をぐるぐる・・・
変えても変えても、
何も変わらない。
そこに辿り着いたのは、
上海から日本に帰った後だった。
じゃあ上海で暮らしたことはムダだった?
ううん!
すばらしい経験だった✨
すごく泣いたけど、
すごくドキドキしたけど、
すごく解放されていった。
魂が嬉んでいるのを感じた
だから
自分の居場所がないと感じる人は、
海外放浪でもスピ系セミナーでも依存でも
なんでもやったらいい!
行ってからでないと、
やってからでないと
辿り着けない世界がある
逆説的にいえば上海で移民するために
居場所がなく悩む
という現実を創り上げていたのかもしれない。
そう、この世界は
仮想現実
映画の中に荘子の”胡蝶の夢”が出てくるんです。
その蝶はお前さんなのかい?
それとも
つぶされちまった蝶のほうかい?
どっちの世界で生きているのか分からない。
私たちはそんな曖昧な世界、
パラレルワールドで生きているのだから。
この映画の大きなキーとなるアゲハ蝶。
そして現在。
やっぱり私の傍にはアゲハ蝶がいる。
アゲハ蝶は魔女の使い。
魔女アトリエでいつも見守ってくれている、
青いアゲハのユリシス。
そっか、24年前からつながってたんだね。
人生とは、生きるとは
自分を知る壮大な旅だから
おまけ:
ブラックジャックのような闇医者は
ミッキー・カーチェス。
日系人の役者さんです
ヤバい!
田中 泯(みん)さんと並んで好きかも✨
★ブルームRyko★