こんにちは、Ryokoです。
今日はいよいよ第2回目☆
”昔の魔女は医療従事者だった”
魔女は怪しい、怖いものだと思い込んでいた
Ryokoはホッと安堵したのだが・・・。
「本当は治療したくなかった」
それっていったい・・・・?
1回目はこちら↓
というワケで今日は
”薬草魔女の気血水レッスン”が出来るまでストーリー
第2話 なぜ魔女が犠牲になったの?
【登場人物】
★Ryoko(私)
★魔女ブルーム
★親友 魔女ジャンヌ
★男性 エルダー
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
でもね・・・・
本当は私たち魔女は
治療はしたくなかったのよ
Ryoko:
え、どういうこと?
ブルーム:
それには私の親友、魔女ジャンヌの話を
しなければならないわ・・・
ブルーム:
ジャンヌはとても美しく、
そして芯の通った女性だったわ。
また治療家として命を尊ぶ
助産婦でもあったわ。
私の生きた時代はRyokoの時代のように
医療が発達していなかった。
だから
人の”氣”、つまり生命エネルギーのバランスが
どう偏っているのかを診ることで治療したの。
Ryoko:
へぇ・・・
ブルーム:
実はRyokoの時代より、
圧倒的に病気が多い時代だったの。
東洋医学でいう外因と内因、
分かるでしょう?
外因は外からのウィルスや疫病、
過酷な住環境による伝染病などね。
実はほとんどがこれで亡くなっていったの。
内因は心の病、ようは考え方のことよ。
外因は主に薬草ハーブを使って解毒したり、
カラダのバランスを整えていたわ。
Ryoko:
今って外因は圧倒的に少ないかも・・・
ブルーム:
よく気付いたわね!
だって抗生物質や消毒液があるでしょ?
これで菌を殺すことができるのよ。
そうすれば伝染病の広がりを抑えられる。
それに麻酔があるから、
開腹手術だってできる時代なのよ。
住環境だって全然違うわ。
私たちの時代は厳しい冬でも、
すきま風が吹き込むような家に住んでいたのよ。
そして夏は暑くて食べ物や水が腐りやすい。
それで亡くなる人も多かったわ。
Ryoko:
じゃ、内因、つまり心の病は治していたの?
ブルーム:
内因は治せないわ。
外因は外から”入って来た”ものだから、
出せばいいのよ。
でも、内因はその人の中から発症した病なの。
つまり、その人自身にしか治せないのよ。
その人にしか治せなので、
私たちにはどうすることもできない。
内因は自分の望む人生を生きていないと
発病するのよ。
世間や他人の声で封じ込めた自分の声、
「我慢」とも言えるわね。
Ryoko:
あ、それは現代も多い。
ブルーム:
そうらしいわね。
おかしいわよね、
だって私たちの時代と違って
命を落とすようなことには
ならないんでしょ?
家族が殺されたりするようなことも
ないんでしょ?
Ryoko:
本当にそんな時代があったんだね・・・
ブルーム:
そう、
ジャンヌはその犠牲になったのよ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ブルーム:
ジャンヌはあることを知ってしまった。
薬草ハーブには治療や解毒だけではなく、
願いを叶えることができるということを。
ハーブには
陰の出す、つまり解毒。
そして陽の入れる、
つまり願いを叶えるパワーがあるとういうことを。
これを魔法、そのパワーを扱う行為が”魔術”というの。
なぜならハーブは
神様の依り代(よりしろ)、つまり神様のパワーを
カラダに注入することができるから。
Ryoko:
カラダは空魂(からだま)、
入れ物だっていうしね。
ブルーム:
”魔術”は”医術”というように”術”、
つまり医療従事者や治療家が優れていると
されていたの。
薬草ハーブを日常的に使っていたので、
自然と魔法パワーに気付いてしまったのね。
ブルーム:
実はその頃、
ジャンヌには「エルダー」という
好きな人がいたの。
彼とは身分が違って、
許される恋ではなかったわ。
でも、魔法ハーブを使えば
彼と一緒になれるのでは・・・
身分なんて関係なく生きたい・・・
もっと自由になるお金がほしい・・・
そんな”希望”、つまり”欲望”は
絶対に許されない時代だったのに、
でも、ジャンヌは自分の生きかたに
嘘はつきたくない。
そういって周りがどんなに言っても、
止めることができなかったの。
Ryokoも知ってるように、
宗教はタブーの”欲望”がたくさんあるわよね。
〜してはならない
それが経典や聖書でこと細かく書かれるほど、
絶対的な存在だったの。
さらに・・・
男性神が信仰の中心になっていき、
女性蔑視の時代へと
なっていった・・・・
ブルーム:
そんな時、事件は起きたの。
”彼に会いたい”
その一心で恋の薬を作ろうとしたジャンヌは、
密告者によって魔女の疑いをかけられてしまった。
やはり治療家が真っ先に疑いをかけられたわ。
なぜなら”術”を使える者は
”悪魔の使い”で黒魔術も使えるとされたから。
そして”痛みは罰”だとされた。
女性は出産の苦しみを、
男性は労働の苦しみをって時代に
痛みや苦しみを和らげることは罪だとされたの。
だから助産婦は特にひどい迫害を受けたの。
どうにかジャンヌを助けられないか・・・・
でも、ジャンヌのお母さんはこう言った。
こんな時代に欲望を持つなんて、
なんてバカな子なんだろう。
そりゃあれだけ強い思いで
魔法をかければ願いは叶うだろう。
でも、時代がそれを許さないんだよ。
あの子が悪いんだよ・・・
ジャンヌは炎に包まれて、
短い生涯を終えたわ・・・。
Ryoko:
。。。。。。。。。。。
ブルーム:
本当は黒も白も、悪魔も天使もないのよ。
でも、時代がそれを許さなかったの。
でも!
Ryokoの生きている今という時代、
本当に叶えたい願いは
叶えられる時代になったでしょう?
欲望を持っても命を落とすことは
ないでしょう?
だから時を超えて
あなたの元へやって来たのよ!
魔法のことを伝えに来たのよ!!
Ryoko:
そうか!
本当は治療はしたくなかったというのは、
今の時代だからできる
願いを叶える魔法ハーブとして
使いたかったってことね!
ブルーム:
そうなのよ!
次回に続く☆
第3話はこちら↓
★ブルームRyoko★